農園たやについて
株式会社農園たやは、九頭竜川のほとりの福井県福井市高屋町にあります。九頭竜川の運んできた肥沃な沖積土で、50種類の野菜を栽培しています。堆肥をしっかりと入れることで、土づくりをしています。
栽培の中心はハウス施設で、42棟1.6haあります。露地の畑も3.2haあり、主に福井のレストランやスーパー、直売所など、ほぼ100%自社で販路を確保しています。季節の野菜を詰め合わせる「野菜おまかせ便」も全国の消費者向けに毎週発送しています。
インドネシアから農業人材を受け入れ、他の農園への紹介も行っています。また外国人材の帰国後のアグリビジネスへの支援も行っています。
農園たやとインドネシアの関わり
インドネシアとの関わりは、代表である田谷徹が1997年に青年海外協力隊でインドネシアに赴任したことから始まります。任地では、村おこしのプロジェクトに参加し、多くの農民子弟連れて先進地研修などを行い、換金性の高い作物の導入に力を入れました(2000年帰国)。2003年から2006年にかけて、ボゴール農科大学大学院に留学。この時に農村開発における人材育成について体系的に学びました。留学中、自分の農園で外国人を受け入れながら、受け入れた外国人の地域発展も行うプログラムを考えていました。2008年よりインドネシアから技能実習生の受け入れを開始。実習生の帰国後のビジネスを見据えて、研修プログラムを作り、それを発展させ現在のビジネスプランのコンテンツとなりました。これまで19名がビジネスプランを作って帰国し(2023年4月現在)、18名がそのビジネスプランを実行しました。ビジネスなので上手く行かないこともありますが、みな地域リーダーとしてそれぞれの地元で活躍しています。
これらの研修スタイルが認められ、2022年には国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業として採択され、インドネシア農業省派遣の実習生へのプログラムに農園のビジネスプラン作りが組み込まれました。ビジネスプラン作りのWebも用意し、毎年50名ほどが日本で実習をしつつ、ビジネスプランづくりにも励んでいます。
スタッフ紹介
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農園での役割
農園全体のマネジメント
インドネシアとの新規事業立ち上げ&運営
ビジネスプラン伝道師 -
農園たや 代表
田谷 徹Taya Toru
農園での役割
農園全体のマネジメント
インドネシアとの新規事業立ち上げ&運営
ビジネスプラン伝道師国際経験
- 1997-2000
- 青年海外協力隊でインドネシア赴任
- 2003-2006
- インドネシア共和国ボゴール農科大学
大学院農村社会学修了
- 2008~
- インドネシアから技能実習生を受け入れる
- 2022~
- 技能実習生の帰国後就農・起業支援を通じた
人材還流促進プロジェクト(草の根パートナー型)を開始
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農園での役割
野菜全般の栽培管理と
インドネシア人への栽培指導 -
農園たや 農場長
佐藤 高央Sato Takao
農園での役割
野菜全般の栽培管理と
インドネシア人への栽培指導国際経験
- 2010-2012
- 青年海外協力隊、野菜栽培隊員として
ボリビア共和国赴任
- 2012~
- (株)農園たやに就職。
インドネシア技能実習生への生活、勉強のサポート。
食や音楽を通して異文化交流。
- 2017~
- 福井県青年海外協力隊OB会の役員就任
実習生と一緒に働いてみての感想
一緒に働く実習生は自分の将来に向かって日々努力をしています。そんな彼らの姿から自分も頑張ろうとエネルギーをもらえます。
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農園たや インドネシア事業部長
立崎 安寿香Tachisaki Asuka
国際経験
- 2014-2015
- インドネシア政府奨学生として
1年間中部ジャワ・スマラン大学に留学
- 2018-2020
- 青年海外協力隊(野菜栽培)として、
インドネシア西 ジャワ州スメダン県にある
タンジュンサリ農業高校に農業教員として2年間派遣
実習生と一緒に働いてみての感想
帰国後、技能実習生支援の草の根技術協力プロジェクトの立ち上げに尽力。同プロジェクトのサブマネージャー。
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農園での役割
葉菜類を中心とした栽培管理、販促用ポップの作成など。女性実習生と同じ家に住んでの生活サポート
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農園たや スタッフ
森田 千晴Morita Chiharu
農園での役割
葉菜類を中心とした栽培管理、販促用ポップの作成など。女性実習生と同じ家に住んでの生活サポート
国際経験
- 2023~
- インドネシア西ジャワ州スメダン県にて
青年海外協力隊活動を行う予定
実習生と一緒に働いてみての感想
農園たや就業まで農業経験がなかったため、実習生と共に日々学び、経験を積んでいるという感覚です。