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本サイトでは、インドネシア人の技能実習生・研修生を受け入れている農業事業者の方が、お互いの理解を深め、よりよい受け入れ環境を作れるよう、「農園たや」での取り組みを紹介しています。

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サマサマ手帳 農園たや

本サイトでは、インドネシア人の技能実習生・研修生を受け入れている農業事業者の方が、お互いの理解を深め、よりよい受け入れ環境を作れるよう、「農園たや」での取り組みを紹介しています。

サマサマ(sama sama)はインドネシア語で「どういたしまして」や「お互いさま」といった思いやりを表す温かい言葉です。

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トイレや洗面所の使い方に違いあり

  • サマサマ手帳 農園たや
  • 記事執筆者 : 田谷 徹

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実習生たちは生活様式の違う場所からやってきます。そのため実習生のトイレや洗面台の使い方が私たちとは違い、水浸しにしてしまうことがあります。仕事場で一緒に利用する日本人にとっても不快に思うことがあります。お互いが気持ちよく利用できる方法をご紹介します。

インドネシアの実習生たちがトイレや洗面所を使うと、水浸しになることはありませんか?それにはちょっとした理由があります。

一つ目は、「トイレの使い方が分からない」、ということがあります。

トイレなんてどこも同じだと思われるかもしれませんが、国が違えばトイレも違います。
インドネシアのトイレはこういう感じです。手桶の水でお尻を洗い、流すスタイルです。紙は使いません。

村のトイレ

▲村のトイレ

街のトイレ

▲街のトイレ

都会では洋式のトイレも見かけるようになりましたが、地方ではこのスタイルが主流です。
使い方が分からないという事もありますが、洋式トイレを自分たちのスタイルで使いたいと思った場合は、同じようにトイレのまわりが水浸しになったりもします。文化の違いと言えば、そうなのですが、やはりみんなが使うトイレですので、みんなが気持ちよく使えるようにしたいですね。弊社の場合は(農園たやの場合と言った方が良いか?)、作業場横にインドネシア実習生たちの寮を併設しました。そこはユニットバスにしてあり、インドネシア実習生たちが自分たちのスタイルに合わせて使えるようにしてあります。作業場のトイレもありますが、どうしても自分たちのスタイルで、と思う方にも気持ちよく使ってもらえるようにしました。

ただ、最近来日にする実習生は、新しい文化に許容性が高く、日本の様式トイレスタイルにも説明をすれば適応してくれます。それでも、インドネシアの常識から考えれば、ウォシュレットは用意してあげたいですね。それほどの投資額ではないので、ぜひご検討ください。
日本のトイレ事情を説明しているインドネシア人のWebとYoutubeがありますので、これを来日した実習生に見て理解してもらうのも一つだと思います。ウォシュレットの使い方も説明しています。
https://skdesu.com/id/kamar-mandi-di-jepang-toilet-toilet/

 

二つ目に、「イスラムのお祈りの事情」があると思われます。
イスラム礼拝の時には、手足を洗うのが仕来りです。日本の洗面台では、顔を洗う事しか想定していないため、そこで足を洗おうとすると、やはり周りが水浸しになったりもします。農場の場合、外に立水栓があると思いますので、礼拝用に手足を洗う場合はそちらを使うように指導してください。もともと礼拝で手足を洗う場所は、彼らの故郷のモスク(イスラム寺院)でも外に設置されているので、説明すれば問題はないと思われます。

職場のトイレ掃除などを、インドネシア実習生と日本人と一緒に当番制にするのも良いと思います。どういうトイレ環境がいいのかも話し合えますし、何が問題なのかも伝えられます。そういう文化だから仕方がないとしてしまうのではなく、小さな誤解や溝も目をつぶるのではなく、話し合いで解決できると良いと思います。

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