問題点 Problem
指示したのに、間違った袋詰めがたびたび起こる。
今回の内容 Contents
実習生はどうしても日本語がやや劣ります。特に漢字が苦手です
包装材の在庫段ボールに書かれている情報が理解できない場合、間違った包装材を使って袋詰めをしてしまうということも起きてしまいます。指示したことをきちんと覚えていない、と実習生を責めるよりも、もしかしたら保管の仕方に問題があるのかもしれません。
実習生でも理解できる整理整頓をして、業務の効率化を進めましょう。
背景
野菜の袋詰めが一種類ならば問題は起きにくいのですが、もし複数の品目や袋詰めの種類が複数に分かれる場合、包装材の表記が日本語ばかりなので、日本語にやや弱い外国人は間違えやすいです。
また包装材が入っている箱や段ボールもよく似ているため、表記をしっかりと読めない場合は間違いが起こります。
何度も指示したのに、間違いが何度も起きる場合は、包装材の整理や陳列の仕方に問題があると思われます。また家族経営などでスタッフが長年固定している場合、包装材の管理が暗黙の了解になっているケースも多く、あちこちに漫然と保管されているケースも多いです。
その場所で慣れてしまっている人たちには、その保管場所を覚えてもらう、という発想になりがちですが、日本語(特に漢字)が上手く読めない場合、場所を覚えるだけではなく、上記のような別のハードルが実習生たちにはあります。
効果
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実習生の間違いが格段に減ります。
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在庫が一目でわかるため、実習生から在庫が切れかかっている袋の報告を受けることも可能になりました。
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日本人スタッフやパートタイムの方からも、わかりやすいと好評で、在庫確認や棚卸も容易になりました。
学び Learning
袋資材を一か所に管理するため、そのスペース確保が必要になります。
農園では一念発起して、作業場の整理整頓を行い、そのスペースを確保しました。
ただモノを整理するのではなく、動線の効率も考えながらスペース確保することが必要です。
注意点
整理整頓は大事ですが、頻繁に場所を移して整理すると、実習生が文字や表記ではなく置き場所で覚えている場合、混乱が生じます。
整理整頓は計画的に行い、行った場合は速やかに情報を共有するようにしましょう。
在庫段ボールに表記する場合、社内の統一表記を作っておきましょう。
一文字ちがっていても実習生は混乱します。
例:『チンゲン菜』と『チンゲンサイ』など。