私は最近になってインドネシア語を勉強し始めました。
この記事では、私がインドネシア語の勉強を決意した経緯とインドネシア語を学び始めて感じたメリットを簡単に説明します。使えるインドネシア語の紹介もしますのでぜひ最後までお読み下さい。
実習生がこぼした不満からインドネシア語の勉強を決意
農園たやでは、実習生が取引先の名前を漢字で書けるように、筆記試験を行っています。だいたいは1回か2回で試験に合格しますが、1人だけなかなか合格できない実習生がいました。
1人だけ合格できないことが相当辛かったのでしょう。あと数ヶ月もすれば帰国するのに、まだ日本語の勉強を続けなければいけないことに嫌気がさしたのかもしれません。彼は私に不満をこぼしました。
「なぜインドネシア人だけがこんなに勉強しなくてはいけないの?」
私は、「いやいや、仕事に必要なことだから。日本に来た以上、日本語を勉強するのは当然のことでしょう、、、」とは思いませんでした。
ある映画のワンシーンを思い出したからです。
その映画は、コロンブスが新しい島を見つけて植民地化していく過程を描いた内容でした。最初は原住民と友好的な関係を築きますが、原住民の若者がコロンブスの言葉を覚えようとする一方で、コロンブスは原住民の言葉を話さないままでした。
時が経ち、コロンブスは牙を剥きます。原住民の家々を燃やし、略奪をして人々を奴隷としていきました。一人の原住民の青年が叫びます。
「最初から、我々と友好的な関係を築くつもりはなかったのだな。だから、お前達は私たちの言葉を覚えようとはしなかった!」
もちろん、状況はこの映画のシーンとは全然違います。しかし、「実習生が日本語の勉強を強いられる一方で日本人がインドネシア語に理解を示さないこと」に対する実習生の不満を理解できたような気がしました。
そのような折に農園から、インドネシア語のオンライン講座を受けませんか、という提案がありました。
正直に言うと、アラフォーの自分が新しい言語を一から習得することはハードルが高いと感じられましたし、勉強のためにプライベートの時間が削られることへの抵抗感もありました。しかし、実習生の不満を聞いて共感を覚えた私は、受講を決意しました。
インドネシア語を勉強し始めて感じたことは、「意外に簡単かもしれない」ということです。インドネシア語はアルファベットで表記されますが、発音はローマ字読みでほとんど問題ありません。語順は英語と同様で、主語+動詞+目的語の順番です。時制による動詞の変化がないので、過去形や未来形を考える必要はありません。また、フランス語のような男性名詞や女性名詞もありません。
私が感じたインドネシア語学習のメリット
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コミュニケーションのきっかけができた。
覚えたばかりのインドネシア語を試すことで、実習生と話すきっかけが増えました。
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日本に来たばかりの実習生に安心してもらえた。
片言のインドネシア語でも、頑張って話すと来日したばかりの実習生に安心してもらえました。
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コミュニケーションのバランスがとれた。
普段は「日本人が実習生に教える」という構図になりがちですが、「日本人が実習生にインドネシア語を教えてもらう」コミュニケーションがとれました。
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一体感を感じた。
実習生は日本語検定合格、私はインドネシア語検定合格という目標に向かって勉強するので、一体感を感じることができました。
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とにかく喜んでもらえた。
日本人が頑張ってインドネシア語を話そうとすると、とても喜んでもらえます!
使って便利なインドネシア語紹介
最後に、私が実際に使って「便利だな!」と思ったインドネシア語をいくつか紹介します。
1つでもいいので覚えて試してみてください。
・jangan(ジャ(ン)ガン ):絶対だめ
・layu(ラユ) :萎れる
・kering(クリン):乾く
・selamat pagi(スラマッパギ):おはよう
・selamat malam(スラマッマラム):こんばんは
・terima kasih(テリマカシ):ありがとう
・sama-sama(サマサマ):どういたしまして
・tidak apa-apa(ティダッ(ク)アパアパ):大丈夫です